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ラジエーターって大事

基本的に、車に乗る人は運転技術以前に、車についての簡単な知識は持っておくべきだと思います。なぜ、車が動くのか?なぜブレーキで止まるのか?なぜ曲がるのか?などそういう原理を理解しておくことが運転技術の向上に繋がるからです。仕組みと理論を理解して動かすことは、身体で覚えているだけよりも理解が早いのです。そもそも、何となくでは許されません。人の命を奪う可能性も十分にあるものですから。

給油

まず、動く理由はガソリンを空気を混ぜて霧状に噴出し、そこにスパークプラグで火をつけ、シリンダー内で爆発を起こします。この爆発のエネルギーでピストンに上下運動を行わせ、動力が生まれます。後はこの動力をタイヤを回すという動きに変えれば車は動きます。止めたり曲がったりの理屈はそれこそ自転車と変わりませんので分かりやすいのではないでしょうか。その際、爆発は何回どころか何万回・何十万回と繰り返されるわけですが、考えてみましょう、エンジンの中で何度も何度も爆発エネルギーを起こしているのですから熱を持ちますよね?これが冷まされることなく限界を迎えたのが「オーバーヒート」になります。こうなってしまうともうエンジンは動きません。そうならないためにも爆発を起こす一方で同時にエンジンを冷やすのです。

バイクの場合、空冷という方法もあります。エンジンがむき出しなので走りながら空気に当てて放熱させる方法です。一般的に10㎞/hで気温-1度と言われているものの、気温自体が高ければ冷却効果は薄まります。しかし、車のエンジンはエンジンルーム内にあります。これを冷やすためにラジエーターを使った水冷という方法がとられます。ラジエーターにはLLC(ロング・ライト・クーラント)と呼ばれる冷却液が入っており、それをエンジン内を循環させることで冷却します。熱を奪ったLLCは再度ラジエーターで冷やされ、こうして冷却循環がなされます。つまり、車の場合は、ラジエーターが故障をしてしまうと、この冷却液を冷やすことができなくなり、オーバーヒートになってしまいます。

特に古い車になると、ラジエーターが傷んでいることは多いです。経年劣化に加え、熱による積年の傷みというものが蓄積されます。同じものをヤフオクなどで見つけることは可能ですが、重要な部分なので作ってしまう方が良いでしょう。こちらの熱交換器専門会社で古い車のラジエーターでも簡単に作ってもらうことが出来ますよ。


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